ささめ雪 まくら月

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自給自足な暮らし

 d0050167_22331153.jpg愛媛県のしまなみの島のひとつ、赤穂根島から帰ってきました。<写真は岩城島から赤穂根島を望む>赤穂根島は京都から山陽道を西へ、福山西からしまなみ街道へ入って、尾道側から向島、因島、生口島へわたり、生口島からフェリーで5分で緑のレモンの島・岩城島に渡って、そこから小型の漁船に乗って10分足らず、岩城島のすぐ向かいにあります。
 赤穂根島は昔は何世帯かが暮らされていたそうですが、いろんな生活の不便からみな岩城島のほうへ渡ってしまい、無人島になっていました。しかし、そこに、まる一日お世話になったMさん夫婦が農業を始めるために移住されています。
 岩城島から海を渡るときに見えた赤穂根島のガードレールは朽ち果てて、赤穂根島に上陸したときも潮風で錆びれた軽トラが行列を作っていてこの島ホンマに大丈夫なんかな・・・ってドキドキでした。d0050167_22362950.jpg
<錆びた軽トラ。島のあちこちで見られた>
 最初にみんなで島の様子を探るために島を歩いていたんですが、糞だらけでした。(この糞はMさんご夫妻が買われている放牧の牛さん達のと狸のやつ)牛は放牧されているの道の草を食べてくれるので、下草刈りある程度してくれるし、草を食べたほうが栄養があるので一石二鳥だそう。d0050167_22421599.jpg
<野菜を食べる牛たち>
みんなで、島の奥へ歩いていくと昔は手入れされていたであろうみかん畑や畑やその道具を収納していた納屋とかもありました。こういうのをみているとなんだかさびしい気分になります。
 夕方には海へ行き、みんなで海へ行き楽しんできました。さすが瀬戸内海というか、めちゃくちゃ潮の満ち引きが大きくて、潮の流れも速くて渦がたくさんみました。d0050167_2238762.jpg
<磯で遊ぶヨンジャ>
帰ってからは潮抜きにドラム缶風呂に入りました!人生初です。d0050167_22401755.jpg
<ドラム缶風呂にはいるヨンジャ>
 Mさんご夫婦(一応名前は伏せときます)はもともと岩城島のほうにお住まいだったそうなのですが、だんなさんのほうが「これからの社会、食料問題が絶対起こる。日本は海外に頼ってばかり。そんな社会でいいんやろうか?」と思われて、ご夫婦で島に渡ってこられたそうだ。主な収入源は牛の繁殖。1年に5頭を出荷すればなんとか食ってはいけるとのことでした。それにお米と野菜を作られて、余った分は農協に出荷するそう。大体、商品価格の3分の一は手取りになるそうなのだが、大量に出回っている商品を出荷すると逆に赤字にも・・・。だから、本当に農家でもうけようとするなら全国の天気の状態とかちゃんとチェックしないとだめらしい。
 ほんとうはたくさん聞いたんだけど、文章にできないんで箇条書きに。

 ・牛は放牧しておくと栄養のある草を自分で見分けてバランスよく食べる。けど、それだけだと人間になれないから朝におやつがわりの野菜やフルーツをやって手なずける。
 ・牛の名前はとしみ(最年長)、なぎさ(食いしん坊)、みずほ、さくら、元(はじめ)、せと(元の母)
 ・牛の名前は女の子はひらがな、男の子は漢字。試験場の人が名前をつける。
 ・赤穂根島の牛は元のみが男の子。
 ・アブは人間より牛の血のほうがおいしいと知っているから牛の血を吸いにくる。血を吸われると栄養を吸われるので、それをMさんが素手ではたく。
 ・風呂の水は天日湯。
 ・みかんも作っているけど、出荷せず、牛用。
 ・潮に流されたときは潮に逆らって泳ぐのではなく、本流の横を流れるちいさな渦に一時避難。
 ・牛は21日周期で発情する。それを人工授精させる。受精の有無は肛門から手を入れて調べる。
 ・今まで、島は無人だった(しかし、向かいの岩城島の人の田んぼはいくつかあった)ので、島の自然環境はもどっている。
 ・島には村上水軍の見張り台があったらしく、島の入り江に舟を隠していて、島の前を舟が通るときは通行料を巻き上げ(?)ていたらしい。
 ・島には水が少ない。トイレがたまに流れなくなった・・・(すみません・・)。
 ・しまなみに高速ができてからその橋をつたってイノシシとかが島々を渡って畑を荒らしている。けど、向かいの岩城島にも潮に乗ってイノシシが渡ってくる。
 ・最近は媛っこ地鶏に力を入れて生産している。
 ・岩城島から松山に行くより、尾道の方が断然近い。県庁の松山に行くのは一日がかりで、めちゃくちゃ疲れる。

 なんだか、どうでもいいような話になってきましたが、Mさんの自給自足な暮らしはかなり信念を持ってやられています。私もすこし、憧れてはいるものの果たして現実を考えると無理なような気がします。私はMさんに「離島に住むとなると子どもがもしいたら、学校とか病院とか大変になると思うので、そういう家族はなかなかしにくいと思うのですが、そういう時はどうしたらいいのでしょうか?」と質問すると、Mさんは「何が教育なのかを思うこと。学校で教えられる教育がいいのか、自然の中で生きる知恵をつけることなのか、またそれ以外か。勉強しようと思ったら今はインターネットもあるし、オーストラリアでもそういう小学校教育がある」って言われました。
 また、奥さんは自分が育てているハウスのレモンを例に「一回だけ私がつくったレモンがキレイ過ぎて怖いって返品がきた。ハウスのレモンは虫がつきにくいから無農薬だけどきれいなのがれきるのに。けど、他のモノだったらハウスで管理されているから農薬をバンバン入れないといけないものだってある。そのものの性質で育て方を変えないといけない」といわれていました。
自分が生きていくのにどういう選択肢を良いと思い、自分のできる範囲でできることをする一つのライフスタイルの例を見せていただきました。
 帰りに「こういう生活をもし自分がするなら」と考えていたときにどうしても、初期の費用がかかるから就職はしないといけないなと思った。ちょっと現実に戻っってもた・・・(;_;) 

 追伸:赤穂根で暮らされているMさんの無人島開拓日誌
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<Mさんの舟>

お世話になりました。また、行きたいです。
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by snowdrop-fullmoon | 2006-08-25 23:45 |
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名前:煌月 


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